Interview

T.H

株式会社グリーンアローズ九州 取締役事業本部長

化学の研究も、事業の経営も、
課題に対して解決策を出す点では同じだ。

プロフィール

2004年に新卒入社。高校生の時から環境問題に興味を持ち、マテリアルリサイクルの分野で働きたいと考えて化学専攻の道へ。大学時代は工学部の物質応用化学科で、環境に良い材質をつくる研究をしていた。環境系の仕事をするためにダイセキ環境ソリューションへ入社(当時は、ダイセキ環境エンジ)。環境分析部で分析職、企画部で企画職、BDF事業部(現 資源循環事業部BDF課)での営業職を経て、2017年3月から株式会社グリーンアローズ九州へ出向し、同年5月から取締役事業本部長に就任した。事業拡大を担う責任者として活躍している。

生意気だった新人は、
入社14年で取締役に就任した。

どんなキャリアを歩むのかは、分からないし、面白い。学生時代に「環境問題に携われる仕事がしたい」という理由で入社し、化学の分野でキャリアを積むんだろうなあと思っていた私ですが、気づいたら入社14年目で子会社の取締役に就任。経営幹部として「この事業をいかにスケールアップさせるか」を考える日々を過ごしています。こんなキャリアを歩むなんて、全く考えてもいませんでした。

入社当時の私は、少し生意気な新人だったのだと思います。自身が納得いかないことには、すぐに「おかしくないですか?」というような性格で、先輩社員や上司など関係なく、業務の改善アイデアを提言していました。入社1年目の若手が毎日ごちゃごちゃ言っているので、さぞかし先輩達も困っていたでしょう(笑)。そのうち上司から「役員に提案できる機会が今度あるから、そこに参加して発言してみないか」と誘われるようになり、気づいたら環境分析部から企画部へと異動し、新規事業を立ち上げるための準備・調査や、「改善提案制度」といった社内制度の活性化などを担当していました。BDF事業部への異動も、企画部で新規プロジェクトとして立ち上げた事業をそのまま軌道に乗せて収益化させることがミッションでした。

私がそうだったように、年齢や経験に関係なく、手を挙げて意見を言える風土があります。そして、社長のことを「山本さん」と呼ぶように、経営者との距離が近くフラットな意見交換ができるのも、働きやすさの1つ。自身の提案が社内の誰かの目に留まり、入社時には予想もしていなかったキャリアを歩むことにつながるのですから。

どんな経験も、必ず自身の武器になる。
どこでも通用するようなキャリアも形成できる。

株式会社グリーンアローズ九州では、建物解体時に排出される「廃石膏ボード」のリサイクル事業を行っています。私のミッションは、事業計画を立てて営業戦略を立案・実行し、企業の成長を推進すること。経営業務を手掛けながら、自身も営業活動をしています。廃石膏ボードのリサイクルをする競合他社は多数あり、当社に依頼してもらうための戦略が事業拡大の鍵でした。

正直な話、出向するまでは廃石膏ボードの知識は全くありませんでした。業界のことを勉強するだけでなく、建物が解体される現場に足繫く通い、クライアントである解体会社がどのようなことに困っているのかをヒアリングし、あらゆる課題点を洗い出し、その一つひとつに対するソリューションを考え実践していきました。そして、お客様のお困りごとを聞いていくうちに、共通で挙がる課題に気が付きました。それは、解体現場で廃石膏ボードが出てから回収されるまでのスピード。少しでも早く現場からボードを無くしたいと考えるお客様が大半だったのです。依頼から回収までの日数短縮や、「いつごろに回収できる」「詳細な回答は明日までに返答する」といった早いレスポンスができるかどうかに事業成功の鍵がありそうでした。
それが分かってからは、お客様からの引き合いから、迅速に回収できるまでの方法・フローを構築。当社サービスの強みをお客様にも分かってもらえるようになり、事業の成長につながっています。

この成果を出す要因になった「課題を抽出し、解決策を出す」という工程は、今思えば大学時代に学んだ化学の研究や、入社してから経験させてもらった様々な部署での業務が活きているんですね。どんな仕事であれ、事業であれ、目の前の課題に対していかに解決策を出すか、が基本。経験年数を重ね、業務範囲が広がっていく中で、自身のソリューションの幅も広がっていった結果だと思っています。

どんなキャリアを歩むのかは分からないし、だから面白い。その視点で色々なことをダイセキ環境ソリューションで実践してもらえると、あなたの可能性も更に広がっていくのではないでしょうか。