Interview

S.M

東京事業部 技術課 主任

建物を建てる際に頼られる専門家は、
探偵であり、監督でもある。

プロフィール

2017年中途入社。大学時代は生命環境学部で農学生命科学について学ぶ。前職では、アスベストやダイオキシンなどの調査・除去を行う会社に在籍していた。将来的なキャリアや手掛ける仕事の幅を広げるために、ダイセキ環境ソリューションに転職。現在は、土壌汚染に関する調査業務や対策工事の監督業務などを担う、技術スタッフとして活躍している。

その土地に、どんな歴史があったのか。
調査し、土壌内部を予測する。いわば探偵です。

技術スタッフの役目を一言でいうと、”その土壌は安心ですよ“という保証を与える仕事、と言えるかもしれません。日本ではどんな土地であれ、建物を建てる際に「その土壌には汚染物質がなく、環境に悪影響は与えません」という証明を行うことが、法律で義務付けられています。当社は、国の指定調査機関になっており、全国のお客様からの調査依頼に応えるのが、技術スタッフです。

仕事は大きく分けると、地歴調査と土壌調査、汚染対策工事の3種類。地歴調査では、その土地の汚染の有無を、これまでの歴史から調べます。法務局で土地登記簿を取得したり、国土地理院から空中写真を仕入れたりして、徹底的に土地の過去を調査。歴代の土地利用者に工業系の社名や工場はあるかを確認し、もしあった場合、どんな用途で使用されていたか?薬品工場だった?鉛を扱う工場だった?など洗い出します。資料で分からない場合は現地へ伺い、当時を知る人に取材することも。汚染に関係する因子があるかどうかの可能性を調べる。まさに探偵です。

地歴調査の結果、汚染の可能性が高いことが分かった場合は、土壌調査へ。現地の土壌を採集し、当社の環境分析部に化学的観点での分析を依頼します。ここまで私たちが正確なデータ収集をするのは、国指定機関である責任感と、汚染土壌を無くしたい、環境を守りたいという正義心のためかもしれません。

汚染土壌を綺麗な土に、丸ごと入れ替える。
その現場を指揮する、監督にもなります。

数週間から1ヵ月間に及ぶ地歴調査と土壌調査を経て、土壌汚染が発見されたら、汚染対策工事へと移ります。該当する土地からショベルカーとダンプカーで汚染土壌をすべて採集し、当社リサイクルセンターの技術で汚染を浄化した綺麗な土壌と入れ替える工事へ。現場での工事や重機の操作はすべて協力会社が行なうため、私は現場を指揮する監督業務を徹底します。

工事日程と進捗のスケジュール管理を行い、現場で作業する職人さんへの指示出しやトラブル発生時の対応、お客様への報告など、チームのマネジメントとコミュニケーション力が求められる仕事。大学時代は理系学部で研究に勤しんでいた私ですが、それらのスキルは全部、この会社に入ってから習得することができました。私が所属する技術課は、やれることが多い部署。私も最初は、土地の調査だけを担当していたのですが、徐々に対策工事も担当できるようになり、仕事の幅が広がっていきました。今では営業スタッフの商談に同行し、土壌汚染対策の専門的見解を伝えて、ベストなソリューション方法を提案するなど、活躍できる幅がかなり広がっています。

今後は、国家試験である土壌汚染調査技術管理者や1級土木施工管理技士の資格を取得し、さらに仕事の幅を広げていきたい。1つの仕事に専念するだけでなく、飽きることなく挑戦できる環境が、ダイセキ環境ソリューションにはあります。